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佐藤幸也教授が指導した宮城県大崎地域が世界農業遺産に認定されました

 2017年11月23-25日に行われた国連GIAHS科学諮問委員会の第5回会合において,理工学部共通科目 佐藤幸也教授が理事・指導を務めるNPO法人“田んぼ”の主な活動場所である宮城県大崎地域“Osaki Kodo’s Traditional Water Management System for Sustainable Paddy Agriculture/ 持続可能な水田農業のための大崎耕土の伝統的な水管理システム生物多様性保全”が,農林水産省の推薦を経て,世界食糧農業機関(FAO)によって世界農業遺産として認定されました。

 日本東北部に位置する大崎地域は,鳴瀬川と江合川流域を横断する低地湿原を利用して水田農業地域として発展してきました。この地域では,かつて低勾配の平地と急な山地という地形的特徴に起因した洪水が多く発生しました。また,寒く湿った季節風による寒冷の影響(冷害)を受ける土地でもあります。(国連の発表記事をもとに一部修正)

 しかし,このような厳しい環境下において,地元農家の方は主に江戸時代(伊達治政下)の豊富な知識を蓄積し続け,水資源の管理と調整に工夫を凝らし,お江戸百万人の食を支えてきました。この地域で展開されてきた「冬期湛水田(冬みずたんぼ)」方式は,日本で最も優れた生物多様性環境保全システムのひとつです。NPO法人“田んぼ”は,東日本大震災後の沿岸被災地での水田復興や佐渡のトキの水田・農村地域作りの指導などで,2013年第3回ジャパンアワードグランプリを受賞しましたが,今回はそれに続き地域の人々とともに世界的評価を得たものです。

 長年,全国の農山漁村の地域づくりを研究し,それに参画してきた佐藤教授は【『会津農書』にも記されている日本の環境保全型,すなわちあらゆる生命と共生する思想と知恵,技術,人々の生き方が,人類の共有財産,遺産となったことを日本人の一人として誇りに思うとともに,先人たちの努力と深い愛情に感謝し,みなと共に喜び合いたい。伝統的な生産,生活スタイルにサイエンスで迫り,そこから新たな知見を得ようとする世界の市民,研究者,政府組織などに敬意を表する。】と語りました。

関連URL
農林水産省:http://www.maff.go.jp/j/press/nousin/kantai/171212.html
国際食糧農業機関(FAO):http://www.fao.org/giahs/news/detail-events/en/c/1070027/

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