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[応用化学]高大接続;バイオガスワークショップの開催と”かんらんさい“における審査委員特別賞受賞

 2017年7月13日(木),NPO法人木野環境の丸谷一耕氏と上田祐未氏および関東学院大学理工学部化学学系の友野和哲専任講師の3名を講師として,バイオガスワークショップを関東学院中学校高等学校にて実施しました。
 その後,このワークショップで得たバイオガスの知識を生かして実験を続け、関東学院高等学校文化祭“かんらんさい”で発表したいとの要望を受け,上田氏と友野講師が引き続き指導協力をしてきました。実験には,関東学院高等学校の生徒5名が参加し,授業や部活の合間を縫って行われました。
 バイオガスを発生させるためのメタン菌は嫌気性アルカリ条件下で酵素反応が進行します。生徒自身が何度か実験をトライしましたが,何度か溶液が酸性になるなどメタン菌が全滅することもありました。
 結果としてはバイオガスの検出はできなかったものの,バイオガスの作製方法・利用方法・将来の可能性・バイオガス実験失敗の考察等を,2017年11月2日(木)、3日(金)と2日間にわたり開催された“かんらんさい”において発表しました。
 当日は,多数の来場者や教員から大変興味深い内容であるという感想をいただくと同時に,審査委員特別賞を受賞しました。
 東北大学大学院農学研究科の多田千佳准教授を実行委員長とする「みんなで聖火の炎をつくろう!」委員会に,理工学部化学学系の小岩一郎教授・友野講師も参加しており,東京オリンピックでのバイオメタン聖火実現に向けて協力しています。地球温暖化問題や人口減少を考慮すると,現在のインフラは大転換を行う必要があります。今後,バイオマスは注目され始めます。
 ワークショップに参加した生徒たちは、その後もバイオガス実験で回収できる液体肥料を使って「チンゲンサイ」を育て始めたとのことです。
 食品廃棄物から回収されるバイオガスと液肥の有効性を今後も学び続け,広めてもらえたら嬉しく思います。
 末筆ながら,本ワークショップの実施にあたり,関東学院中学校高等学校の若松貴洋高等学校教頭,鍬塚浩一中学校教頭,理科科の渡邉雅人先生,益田克行先生には多大なご協力をいただきました。この場を借りて深くお礼を申し上げます。


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