学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)
理工学部理工学科は、教育研究上の目的のもと、次に掲げるすべての能力(4領域12項目の能力)を備え、所定の単位を修得した学生に学位を授与する。
<知識・理解>
1. 理工系社会人として必要とされる幅広い教養を身につけている。(幅広い教養)
2. 各コースの専門分野の知識と方法論を修得している。(専門分野に関する知識・理解)
3. 本学が立地する「神奈川」の歴史・産業・社会状況等の特性を理解している。(地域に関する知識・理解)
<技能>
4. 各コース専門分野の知識・技能を活用して、問題を発見し解決するための手法を適切に選択できる。(問題発見・解決力)
5. 専門分野において国際社会で協働できるコミュニケーション力を有している。(国際協働力)
<思考・判断・表現>
6. 他者がもつ社会的・文化的背景を理解したうえで、自分の果たすべき役割を判断できる。(多文化での共生)
7. 論理的な思考と倫理的な認識をもって、事象を判断することができる。(倫理観、公平・公正な判断)
8. 専門分野において自らの意見を適切な表現手段を用いて発信するとともに、他者の意見に耳を傾けることができる。(傾聴と発信)
<関心・意欲・態度>
9. 社会的役割を果たすことの意義を理解し、そのために進んで知識・教養・技能を高めようとする意欲を有している。(生涯学び続ける意欲)
10. 社会・地域・組織の一員としての役割を果たそうとする主体性を持っている。(社会参加への主体性)
11. 自らの果たすべき役割に責任をもってあたるとともに、様々な背景をもった他者を尊重して協働できる。(チームワーク、他者との協働)
12. 修得した知識・技能をもって社会に貢献しようとする態度を身につけている。(建学の精神の実践、奉仕動機)
教育課程の編成・実施方針(カリキュラム・ポリシー)
理工学部理工学科は、学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)を達成するため、次に掲げる方針に基づき、教育課程を編成・実施する。 なお、本方針は、諸科学の進展や社会の変化、本学に対する社会の要請等を踏まえて、常に内容に改善・改良を加え、教育課程並びに教育指導体制の充実に努める。また、各授業科目は、公開授業制度や授業改善アンケートなどのFD(ファカルティ・ディベロップメント)活動によって、不断の努力をもってさらなる充実に努める。
教育課程・教育内容
1. 教育課程は、共通科目及び専門科目により体系的に編成する。
2. 共通科目は、全学的な教育課程の編成・実施方針(カリキュラムポリシー)を踏まえて編成するとともに、教養科目、外国語科目、保健体育科目から構成する。また、キリスト教、初年次教育、キャリアデザイン、英語の学習を必須とする。
3. 専門科目は、次のように専門基幹科目及び専門基礎科目から専門応用科目へと段階的に編成する。
(専門基幹科目・専門基礎科目)
・ 理工学部で学ぶために必要な理工学の基幹・基礎をなす、数学・物理学・化学・生物学・情報科学・地学・環境科目・実験等の各分野の基礎を身に付ける。
・ 専門分野の基礎的な研究方法を体験し、探求心を持って協調して作業ができる心をフレッシャーズプロジェクト(初年次教育科目)において身に付ける。
・ 各専門分野について、その概要、基本的な概念、考え方、先端科学技術との関わりや意義について、理工学概論(初年次に配置)において学ぶ。
(専門応用科目)
・ 次の9コースを編成する。各コースでは、それぞれの専門分野における基礎的な科目から発展的な科目までを段階的、体系的に編成する。専門教育の集大成である必修科目の卒業研究では、研究の一連の流れを学び、最先端の研究に触れることにより、それぞれの専門分野における専門性を高めるとともに創造性、自主性を育む。
【生命科学コース】
・ 生命科学コースでは、生命科学の各分野の基礎から応用まで広い分野を包括して学ぶ。
・ 基礎分野、実験分野、理工生命科学・食品・医薬・エコロジー分野、応用化学分野、卒業研究関連分野から構成し、将来的にさまざまな分野で活躍できるよう体系的に科目を編成する。
・ 基礎分野では、専門知識の基礎を身に付け、その延長として実験分野で基礎を固める。また、生命科学英語では将来必要となる生命科学に関する英語能力を養う。
・ 理工生命科学・食品・医薬・エコロジー分野では、生命科学分野における基礎を土台とした上で、それぞれの進路に基づいた発展科目により、専門性を高めて応用的な能力を培う。
・ 応用化学分野では、応用化学コースの専門応用科目により、他分野への門戸を広げ、より広い視野を養う。
【数理・物理コース】
・ 数理・物理コースでは、自然科学の基礎学問である数学と物理学の2つの学問分野について学び、物事を客観的かつ論理的に理解・分析する能力を養うと共に、社会の多様化と時代の変化に柔軟に対応できる幅広い教養と技能を身に付ける。
・ 数学と物理学に関する基盤科目、専門展開科目としての数学系分野・物理系分野・情報系分野の応用科目、さらに卒業研究関連科目で構成する。
・ 基盤科目では、数理・物理の基幹科目により、基礎力を養成する。
・ 専門展開科目では、数学と物理学の密接な関係を理解しながら、本人の適性や将来の方向性に応じた主専攻分野を意識して、数学系、物理系、情報系の3つの専門分野について深く学び、筋道立てて複雑な諸問題を解決すると同時に、答えの一見分からない問題に対して最善の解を見つけることができる能力を培う。
・ 情報系分野では、プログラミングの専門科目により、数理科学的な方法で問題を分析する力を身に付ける。
【応用化学コース】
・ 応用化学コースでは、化学における実践的な技術者としての基礎力を学ぶとともに社会人力を身につける。
・ 基礎分野と発展分野及び実験分野並びに生命科学分野、先端科目分野(材料化学、表面工学、環境化学)及び卒業研究関連分野より構成している。
・ 基礎分野では、実践的な知識と理解を深め、発展分野では、さらに専門性を深めて実践的な知識を確立する。加えて基礎分野では、社会人力の養成のために、応用化学セミナーで技術者倫理、特許、品質管理等を学び、技術者として活動するうえで必要な手段となる語学力を応用化学英語で身に付ける。
・ 生命科学分野では、生命科学コースの専門応用科目により、他分野への門戸を広げ、より広い視野を養う。
・ 先端科目分野では、表面工学、材料化学、環境化学の3つの分野で構成し、各先端分野の実践的知識を身に付ける。
【表面工学コース】
・ 表面工学コースでは、表面工学における実践的な技術者としての基礎力を学ぶととも に社会人力を身につける。
・ 基礎分野では、実践的な知識と理解を深め、発展分野では、さらに専門性を深めて実践的な知識を確立する。加えて基礎分野では、社会人力の養成のために、応用化学セミナーで技術者倫理、特許、品質管理等を学び、技術者として活動するうえで必要な手段となる語学力を応用化学英語で身に付ける。
・ 表面工学卒論基礎では、キャリアデザインや問題解決法などを学ぶ。特にキャリアデザインは個別面談もあり、将来のキャリアをしっかりとデザインする。
・ 社会人を高めるためにインターンシップ(表面工学企業実習B)では、4週間にわたる長期のインターンシップを履修できる。
・ 材料・表面工学研究所には約60社の企業が参加しているので、就職に関しても様々な実社会の情報を入手し、自分のキャリアをデザインする。
【先進機械コース】
・ 先進機械コースでは、安全安心なものづくりを通して社会に貢献できるエンジニアを目指すために、機械工学全般を広く学ぶ総合機械専攻、自動車を中心に学ぶ自動車専攻、ロボットを中心に学ぶロボティクス専攻の3専攻を設置し、機械工学の基盤となる素養を身につけると同時に特定分野の専門知識を習得する。
・ 3専攻横断的に、材料力学分野、機械力学・制御分野、熱力学分野、流体力学分野、機械製作・材料分野、工業デザイン分野、設計・製図分野、実験・実習分野、卒業研究関連分野の知識を学ぶ。
・ 各専攻分野では、総合機械、自動車、ロボティクス関連の高度な専門的知識を習得し、さらに創造力、問題解決能力を身につける。
・ 実験・実習分野では、企画・設計・製作のプロセスを実践し、CAD、機械設計、機械加工、機械実験などの技術を習得する。
【電気・電子コース】
・ 電気・電子コースでは、環境にやさしいエネルギーの創成、新しい電子素子や発光素子の省エネ化・小型化・低コスト化を実現するための基礎となる、電気電子工学の専門知識を学ぶ。
・ コース基幹科目(電気・電子専門分野、演習分野、実験分野)とコース発展科目(エネルギーシステム分野、ナノ電子デバイス分野、ITシステム分野、通信システム分野)、卒業研究関連科目より構成している。
・ コース基幹科目では、電磁気学、回路、情報処理分野を軸として体系的な基礎力を身に付け、連動する実験科目により、問題解決能力を身に付ける。
・ コース発展科目では、各専門分野における専門知識を身に付け、社会の構築に寄与できる実践力ある人材を育成する。
【健康科学・テクノロジーコース】
・ 健康科学・テクノロジーコースでは、身体と健康に関する知識や計測技術・コンピュータ処理の知識を身に付け、健康科学と情報テクノロジーを融合させたデジタルヘルスケアについて学ぶ。
・ コース基幹科目と展開科目(健康データ科学系、人間情報処理系、健康増進支援系)により編成する。
・ コース基幹科目では、健康データ科学系、人間情報処理系、健康増進支援系への展開の基礎となる力を身に付ける。
・ 展開科目では、健康科学と情報テクノロジーの融合を基とした科目により、論理思考力・応用力・問題解決能力を図る。
・ 実技・実験・実習科目では、知識、技術を体験することで、実践力、問題解決能力を身に付けた人材を育成する。
【情報ネット・メディアコース】
・ 情報ネット・メディアコースでは、ICT(情報通信技術)の専門性と応用を基盤とし、創造力豊かな情報エンジニアになるために、科学的思考力、技術的実践力を身に付ける。
・ 数学等の専門基幹科目・専門基礎科目をベースに、コース基幹科目とコース発展科目および卒業研究関連科目により編成する。
・ コース基幹科目では、情報基礎分野とプログラミング分野を軸として体系的な基礎力を身に付け、連動する実験・実習科目により問題解決能力を修得する。
・ コース発展科目では、情報工学、ネットワーク工学、メディア工学の3分野を軸として専門性を磨くとともに、それらの境界領域に位置する情報複合分野について学び、応用力を身に付ける。
【土木・都市防災コース】
・ 土木・都市防災コースでは、我々の生活基盤、社会基盤の充実、国土の発展に貢献するための素養を身に付ける。
・ 土木工学に関する基幹基礎科目、基幹発展科目、専門展開科目、実験・実習系科目、卒業研究関連科目により編成する。
・ 基幹基礎科目では、構造、地盤、水理、測量の各分野における基礎的な事項を学ぶ。
・ 基幹発展科目では、さらに発展的な内容を学ぶ。また、3年次を対象として土木工学総論を置き、改めて土木・都市防災についての内容を俯瞰できるようにする。
・ 専門展開科目では、将来の方向性、本人の適性に応じた主専攻分野を意識した防災系、建設系、環境系の3つの分野について学び、即戦力技術者としての基盤を身に付ける。
・ 実験・実習系科目では、講義で学んだ基礎知識、基礎技術を深める。
教育方法
1. 講義を通じて、当該科目に必要な知識・技能を教授するとともに、書く・話し合う・発表するといった学生の講義への参加を積極的に導入する。
2. 習熟度別等による少人数教育を推進し、きめ細かな教育を通じて、学習効果を高める。
3. PBL(Project/Problem- Based Learning)やサービスラーニング等の体験型授業を通じて、課題設定・実践的な解決能力を培う。
4. フィールドワーク、ボランティア、海外インターンシップ等の授業による社会参加の機会を通じて、多文化を理解し、他者と共生するための思考力・判断力を養う。
5. キリスト教への理解を軸とした幅広い教養を基に、アクティブ・ラーニングによる能動的な思考・判断の繰り返しと、他者との協働により、公平・公正な判断力を培う。
6. グループワーク、ディベート、プレゼンテーション等の協働による能動的な学びの場を通じ、傾聴の姿勢と、自らの立場、考えをわかりやすく発信するための能力を培う。
7. 社会連携教育(地域、企業、自治体等との連携による教育)を展開し、社会をフィールドとしたPBLやサービスラーニング等を通じて、社会に参加する機会を創出し、社会参加への主体性を培う。
8. 幅広い教養及び専門分野における知識、技術を基に、アクティブ・ラーニングやゼミナール等により、多様な背景をもった他者と協働するための規律性と柔軟性を養う。
9. キリスト教及び自校史への理解を基に、PBLやサービスラーニング等による実践的な課題解決のための学びを通じ、社会課題に対して誠実に向き合う姿勢を養う。
10. ICTを積極的に活用し、LMS(Learning Management System)を通じて、学生へのフィードバックや学習支援を行う。
11. 英語の音声面を中心とした実践的なトレーニングの手法として、CALL(Computer Assisted Language Learning)を用いる。
12. 英語で授業を行う講義科目を通じて、グローバル化に対応できる人材を育成する。(Japanese Culture and Society)
学習成果の評価
学位授与方針の達成度を検証するために、学習成果の評価について次のように定める。なお、検証結果は教育課程編成や授業改善等に活用する。
1. 学期中における理解度を把握するための小テスト及び学期末試験等を用いて、幅広い教養力や専門分野及び地域に関する知識・理解力を評価する。
2. レポートや論文・プレゼンテーションの成果に基づき、ルーブリックやポートフォリオ等の手法を用いて、建学の精神の実践・奉仕力、問題発見・思考力、倫理観、公平・公正な判断、協働力を評価する。
3. 4年間の学びを通じて、学位授与方針に掲げた能力を総合的に評価する。
※ 教育課程の体系性や学位授与方針との対応関係はカリキュラムマップにより別途明示する。
入学者受入方針(アドミッション・ポリシー)
理工学部は、学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)及び教育課程の編成・実施方針(カリキュラム・ポリシー)との関連性を踏まえるとともに、学部共通の入学者受け入れ方針(アドミッション・ポリシー)に基づき、次のように定める。
1.求める学生像
理工学部理工学科では、現代社会を支える科学技術に興味を持つ学生を対象として、実践的な講義と実習を通して基礎および応用学問を深く学ぶ。問題の本質を見極める判断力と、論理的に分析する思考力、主体的に解決方策を見い出すための適切な表現力と、他者と協働できるコミュニケーション能力を身に付ける。持続可能な社会・環境づくりに貢献しうる技能の取得を目指し、さまざまな分野で独創的に活躍できる人材を育成することを目的とする。この目的に基づき、次のような学生を求める。
【生命科学コース】
1) 生命科学コースの教育に必要な総合的学力(生物と化学など)を有する。
2) 生命科学コースでの学修を強く希望し、継続的に努力しようとする固い意志を有する。
3) 科学技術に携わる者として、「清廉さ」「実直さ」「公共心」を有する。
4) 理工学が他者との協調・協力のもとに成り立っていることを理解し、自らの教養・知識・技術を持って多様な人や社会、地域の持続的発展に自主的に貢献したいという意欲を有する。
【数学・物理コース】
1) 数学・物理コースの教育に必要な総合的学力(数学IIIと物理など)を有する。
2) 数学・物理コースでの学修を強く希望し、継続的に努力しようとする固い意志を有する。
3) 科学技術に携わる者として、「清廉さ」「実直さ」「公共心」を有する。
4) 理工学が他者との協調・協力のもとに成り立っていることを理解し、自らの教養・知識・技術を持って多様な人や社会、地域の持続的発展に自主的に貢献したいという意欲を有する。
【応用化学コース】
1) 応用化学コースの教育に必要な総合的学力(化学基礎と化学など)を有する。
2) 応用化学コースでの学修を強く希望し、継続的に努力しようとする固い意志を有する。
3) 科学技術に携わる者として、「清廉さ」「実直さ」「公共心」を有する。
4) 理工学が他者との協調・協力のもとに成り立っていることを理解し、自らの教養・知識・技術を持って多様な人や社会、地域の持続的発展に自主的に貢献したいという意欲を有する。
【表面工学コース】
1) 表面工学コースの教育に必要な総合的学力(化学基礎と化学など)を有する。
2) 表面工学コースでの学修を強く希望し、継続的に努力しようとする固い意志を有する。
3) 科学技術に携わる者として、「清廉さ」「実直さ」「公共心」を有する。
4) 理工学が他者との協調・協力のもとに成り立っていることを理解し、自らの教養・知識・技術を持って多様な人や社会、地域の持続的発展に自主的に貢献したいという意欲を有する。
【先進機械コース】
1) 先進機械コースの教育に必要な総合的学力(数学II・Bと物理など)を有する。
2) 先進機械コースでの学修を強く希望し、継続的に努力しようとする固い意志を有する。
3) 科学技術に携わる者として、「清廉さ」「実直さ」「公共心」を有する。
4) 理工学が他者との協調・協力のもとに成り立っていることを理解し、自らの教養・知識・技術を持って多様な人や社会、地域の持続的発展に自主的に貢献したいという意欲を有する。
※2020年度以前の3コース(総合機械コース、自動車コース、ロボティクスコース)のアドミッションポリシーについては、先進機械コースに準ずる。
【電気・電子コース】
1) 電気・電子コースの教育に必要な総合的学力(数学II・Bと物理など)を有する。
2) 電気・電子コースでの学修を強く希望し、継続的に努力しようとする固い意志を有する。
3) 科学技術に携わる者として、「清廉さ」「実直さ」「公共心」を有する。
4) 理工学が他者との協調・協力のもとに成り立っていることを理解し、自らの教養・知識・技術を持って多様な人や社会、地域の持続的発展に自主的に貢献したいという意欲を有する。
【健康科学・テクノロジーコース】
1) 健康科学・テクノロジーコースの教育に必要な総合的学力(数学II・Bと物理など)を有する。
2) 健康科学・テクノロジーコースでの学修を強く希望し、継続的に努力しようとする固い意志を有する。
3) 科学技術に携わる者として、「清廉さ」「実直さ」「公共心」を有する。
4) 理工学が他者との協調・協力のもとに成り立っていることを理解し、自らの教養・知識・技術を持って多様な人や社会、地域の持続的発展に自主的に貢献したいという意欲を有する。
【情報ネット・メディアコース】
1) 情報ネット・メディアコースの教育に必要な総合的学力(数学II・Bなど)を有する。
2) 情報ネット・メディアコースでの学修を強く希望し、継続的に努力しようとする固い意志を有する。
3) 科学技術に携わる者として、「清廉さ」「実直さ」「公共心」を有する。
4) 理工学が他者との協調・協力のもとに成り立っていることを理解し、自らの教養・知識・技術を持って多様な人や社会、地域の持続的発展に自主的に貢献したいという意欲を有する。
【土木・都市防災コース】
1) 土木・都市防災コースの教育に必要な総合的学力(数学Ⅱ・B、物理基礎・物理の力学分野など)を有する。
2) 土木・都市防災コースでの学修を強く希望し、継続的に努力しようとする固い意志を有する。
3) 科学技術に携わる者として、「清廉さ」「実直さ」「公共心」を有する。
4) 理工学が他者との協調・協力のもとに成り立っていることを理解し、自らの教養・知識・技術を持って多様な人や社会、地域の持続的発展に自主的に貢献したいという意欲を有する。
2.入学者選抜において評価する点
基礎科学である理学と応用科学である工学が融合し、豊かな社会を目指していく学問が理工学である。理工学部理工学科では、理学・工学の垣根を越えて幅広い知識や技術が学べるように1学科制を取っており、人類や社会の幸福に貢献しうる技術者の育成を目指している。理工学を学ぶうえで必要な総合的学力を有し、入学以後、幅広い教養と専門分野の知識や方法論を主体的に身に付け、科学の進展や社会の変化も認識しつつ、次世代社会の創造と持続的発展に貢献するための意欲と明確な目的意識を持つ者を高く評価する。
また、日本国内や外国の4年制大学の2年次修了(見込)者、短期大学卒業(見込)者、高等専門学校卒業(見込)者、および専修学校専門課程修了(見込)者など、大学等の高等教育機関で就学し、本学の理工学部理工学科で就学することに対して、強い意欲と能力を備え、明確な目的意識を持った者も選抜し、すでに修得した知識・技能を活かし、さらに理工学を学ぶことによって理工学に関する様々な事象や問題を探求・解決する能力を自主的・積極的に獲得し、多様な社会に貢献しうる者を高く評価する。
3.入学前学習として求めること
理工学を学ぶためには基礎学力に加えて、問題の本質を論理的に見出す思考力や判断力が必要であり、また問題解決に向けたアイデアと実現方法を人々に正確にわかりやすく説明・記述できる表現力を望む。理工学部理工学科では、入学前学習として以下を求める。
1) 理工学の基礎となる数学・物理・化学・生物など、専門分野に応じた高等学校等の教育機関の主要教科の基礎学力を確実に身に付けている。
2) 新聞や本、インターネットなどの各メディアから日常的に進んで教養や知識を学ぶ意欲を有し、論理的な思考や倫理感を持って物事を判断し、正確な言葉でコミュニケーションすることができる。
3) 将来的に国際社会で協働できるコミュニケーション力を養うためにも、基礎的な英語力や発信力、また課外活動などにも積極的に取り組める行動力や責任感を有する。