工学研究科機械工学専攻の学生が自動車技術会の国際派遣に選出され、 台湾で開催された「The 22nd National Conference on Vehicle Engineering 2017」に参加し、 優秀論文賞を受賞しました。
自動車技術会関東支部では、海外の学生や若手技術者たちとの交流を通じて、優れた国際感覚をもつ将来の自動車技術者・研究者を育成する目的のもと、意欲のある学生の海外派遣を行っています。今回は、SAE-TPE (Society of Automotive Engineers, Taipei)の協力を得て、2017年11月23日(木)から11月30日(木)までの8日間、台湾への派遣国際交流事業を実施。他大学の学生2名に加えて、関東学院大学からは、工学研究科の山泉凌さん(修士課程1年)と上田貴睦さん(修士課程1年)が選出されました。
台湾での派遣国際交流では、国立台北科技大学で開催された「The 22nd National Conference on Vehicle Engineering 2017」に派遣された4名の学生が参加し、研究発表を行いました。また25日(土)~29日(水)には、台湾の自動車メーカーや自動車部品メーカー、研究機関などの訪問に加えて、台北科技大学など現地の大学生との交流会も行われました。
台北科技大学で開催された同会議では、上田さんは「酸素付加軽油による燃焼改善の実験的検証」と題し、燃料(軽油)の中に酸素を加えると、どのような燃焼改善が見られるのか検証した成果を発表。山泉さんは「廃プラスチック分解油への廃食油添加に関する研究」について発表。プラスチックごみをリサイクルする新しい手法として期待されている、廃プラスチック分解油に廃食油を添加した油と、軽油の燃焼反応を比較・検討した結果を報告しました。そして、山泉さんの発表した研究論文が高く評価され、優秀論文賞を受賞しました。
今回、優秀論文賞を受賞した山泉さんは「指導教員の武田先生の研究成果、研究室でこれまで積み重ねてきた研究成果が国際的に認められ非常に嬉しく思っています。論文発表も含め現地では英語でのコミュニケーションでしたが、発表や現地の学生との交流を通して、自信を持てるようになりました。今回の経験を就職先でも生かしていければ」などと国際派遣を振り返りました。