2022年5月19日(木)、応用化学セミナーの講師として、ジュエリーアーティストの那須 勲(なす いさお)先生が講演してくださいました。
幼少期に水晶に魅了され、宝石商になる夢を抱きます。
学生時代にオパール鉱山主に出会い、世界の宝物探訪に延べ40各国余りをめぐります。
あふれ出る好奇心から、パリ・ダカールラリーに出場し入賞という過去もお持ちです。
帰国後、ジュエリーメーカー関連企業に勤務し、26歳の時にジュエリーアーティストとして独立します。
2014年にはNYにてPHILLIPS DESIGN WEEK PREVIEWに選ばれ出品するなど、日本の伝統的な工芸とジュエリーを合わせた作品を発表し、国内外で精力的に活動を続けておられます。
当日の講演では、那須さん自身のジュエリーアーティストになるまでの「ホームではなくアウェーでの出会い」をお話ししていただきました。
また、講演だけではなく那須さん自身の実際の作品をお持ちいただき、学生に触っていただき作品から感じたことを付箋に書いて学生皆さんで共有しました。
その他にも、様々な宝石をお持ちいただき、教卓で学生を集めて解説していただきました。
様々なワークショップを行っていただき学生自身も非常に楽しんでいたのがわかりました。
そして、宝石に限らず日々の生活で感じたことをアウトプットすることの面白さと大事さをお話ししていただきました。
これまでにない非常に興味深い講義に、聴講していた友野先生及び友野研究室の学生も非常に楽しんでいました。
欧州トップクラスのビジネススクールで教鞭をふるうニール・ヒンディの著作物「世界のビジネスリーダーがいまアートから学んでいる事」には、科学者とアートの類似点が述べられています。
その著書によると、ノーベル賞受賞の確率がアートの種類別に述べられていて、絵画や彫刻などの視覚芸術を趣味にしている科学者は、科学賞の受賞確率が7倍、演劇などのパフォーマンスでは実に22倍であることが報告されています。
我々、科学者もアートから学ぶことは多くあります。
是非とも、この機会を糧にして感じたことをアウトプットすることの楽しさを体験してみてください。
那須 勲
