9月3日(水)14時から15時30分まで関東学院大学金沢八景キャンパス6号館101室にて、2014年度六浦中高連携事業3年生総合学習が実施されました。
今回、応用化学コースが提供した総合学習のテーマは「水素エネルギー社会と材料科学」でした。講師は濱上寿一准教授が担当し、参加者は生徒20名と引率教員1名の計21名でした。中学生にとって大学の授業と同じ90分という授業時間は長丁場であったため、実験・実習を取り入れて授業を行いました。
実験実習は、まず、髪の毛(生徒1名と引率教員1名)とアリの眼を走査型電子顕微鏡(SEM)により観察しました。生徒達は、自分たちの肉眼では到底見ることのできない髪の毛のキューティクルやアリの複眼をSEMという装置を用いてリアルに観察できることに驚いていました。なお、走査型電子顕微鏡の操作は佐々木助手にサポートしてもらいました。
その後、ブラックライトを紙幣(千円札)、クレジットカード、蛍光ペンで生徒が文字やイラストを自由に書いた紙に当てたときの様子を観察したり、ダイアモンドカッターでスライドガラスに傷をつけ切断したり、自然にあるハスの葉(実物)と人工的に表面処理したガラス表面に水をかけたときの違いを実際に体験してもらいました。なお、ガラス切断の体験実習は、学部4年生の廣濱君にサポートしてもらいました。
生徒達は、授業を一方的に聞くよりも、実際に手を動かし体験しているときの方が目を輝かせ楽しんでいるようでした。今回、総合学習を受講してくれた生徒のなかから、3年半後に応用化学コースで再会し、一緒に学べることを楽しみにしています。