理工学部では、6月と7月に1回ずつ、8月に2回のオープンキャンパスを開催しました。改めましてご参加いただいた高校生・保護者の皆様に、心より御礼申し上げます。
オープンキャンパスでの電気学系の展示は、コース紹介ポスター等の展示の他、手回し発電機、脳活動計測や組込み技術等の実演・体験コーナーなど、、サイエンス・コミュニケーション活動の一環として、学生が本学で修得した知識、技術をもとに、サイエンスコミュニケーターとして自ら企画・準備したものを展示しました。
手回し発電機を利用した体験では、それ単独でハンドルを回した時と、家庭用の電球をつないだ時との感触の違いを比べました。電球をつなぐとハンドルがぐっと重くなり、点灯させるために沢山のエネルギーが必要なことを実感してもらいました。これは、スマードグリッドやナノテクの観点から省エネを実現するための研究事例として紹介しました。
計測機器の小型化や解析収録装置(パソコン)のタブレット化によって、人間の「こころ」の有様を客観的に捉える脳活動計測を、運動しながらでも測定できるようになりました。今回は脳波や近赤外線分光法(NIRS、ニルス)装置を実演・展示しました。また、その応用例として、簡易脳波計測装置を用いて、手を使わず「意思だけ」でマルチコプターを操作するブレイン・コンピュータ・インターフェースの実演を行いました。本技術は、医療・福祉分野への応用が望まれます。
携帯電話等の電子機器の小型化・高性能化や自動車部品の電子化が進んで久しいですが、これらを支えているのはハードウェアとソフトウェアの「いいとこどり」をした組込み技術と言えます。今回その一例として、格子状に配置されたLEDが、プログラムの書き換えによって簡単に、様々なパターンを織成しながら点灯する展示を行いました。その他にも、エアロバイクと電子地図を連動させたバーチャル走行システムの展示&体験なども行いました。
研究室ツアーでは、電気・電子コースとして
ハイテクリサーチセンター、健康・スポーツ計測コースとして身体動作学研究室の紹介を行いました。
ハイテクリサーチセンターでは、物質表面の構成元素分析するX線光電子分光装置やレーザーラマン分光光度計、10億分の1mのスケールの世界を覗くことができる走査型プローブ顕微鏡、またそのスケールでの微細な加工を行う集束イオンビーム等の装置を紹介しました。
身体動作学研究室では、実際の研究設備を間近に見ることができました。写真は「歩行」を科学的に捉える足圧分布測定の体験をしている様子をおさめたものです。