2015年1月10日(土)に金沢八景キャンパス フォーサイト21にて、大学院工学研究科博士後期課程 電気工学専攻の博士学位審査に係る公開説明会が開催されました。電気工学専攻は、電気学系(電気・電子コース/健康・スポーツ計測コース)の学生の進学先でもあります。
本日の対象者は、井原研究室の 金子 和正 君 で、題目は「不規則分布した球状散乱粒子群による後方強調散乱に関する60GHz帯室内実験に基づく研究」でした。
現状、降雨レーダーにはマイクロ波が用いられていますが、更に周波数の高いミリ波によってより微細な情報の取得が可能であることが示唆されています。本研究は降雨レーダーへのミリ波の適用の際に問題となる、後方多重散乱効果を定量的に見積もることを目的とした基礎的研究であり、本日はその成果を50分程度にまとめて発表していただきました。
今後は本研究の成果が、自然界での降雨の場面に応用されることが期待されます。
学内外から約30名の参加者が訪れ、活発な討論が繰り広げられ、盛況のうちに終了しました。