6月25日(土曜日)10時30分から12時まで関東学院大学金沢八景キャンパス6号館304室にて2016年度六浦中高連携事業の一環として中学1,2年生対象の理科実験講座が実施されました。
今回、応用化学コースから提供させていただいた講座は「酸化チタンの光触媒能を体験してみよう」(担当:濱上寿一教授)というものでした。当日は、中学1年生が18名、中学2年生が2名、引率教員が1名のあわせて21名が実験に参加してくれました。
酸化チタンの光触媒作用は、日本の研究者である藤嶋昭博士が発見したもので、その一連の研究成果はノーベル化学賞の受賞候補に挙げられ、大いに期待されています。さらに、酸化チタン光触媒は、中学校や高校の理科の教科書にも取り上げられるようになってきています。
「百聞は一見にしかず」ということわざもあるように、参加していただいた生徒さんに一つでも多くの理科実験を実際に体験してもらえるように実験内容を工夫しました。酸化チタン光触媒に関する実験だけでなく、炎色反応の実験や液体窒素を使った超伝導体のマイスナー効果に関する実験も追加しました。炎色反応は、夏の夜空をいろどる花火として用いられる代表的な化学反応の一つです。また、超伝導体のマイスナー効果は、時速500キロ以上で走行するリニアモーターカー(リニア新幹線)の磁気浮上に関連する現象です。炎色反応の実験は和久昭夫助手に、そして酸化チタン光触媒に関する実験は本学学部4年の高谷絃希君と丹野雄平君にサポートしていただきました。
参加してくれた生徒さんが今回の理科実験を通して、応用化学コースに興味を持って頂ければとても嬉しいです。