2017年5月13日(土),東北大学東京分室において,「みんなで聖火の炎をつくろう!」を実現しようキックオフ集会が開催され,化学学系の小岩教授と友野専任講師が参加しました。
「みんなで聖火の炎をつくろう!」委員会の委員長である東北大学の多田千佳准教授は,全国各地の子どもたちに,生ごみからバイオガスを作る体験学習を行っており,食品のリサイクルの大切さを伝えるとともに,持続可能社会構築の活動を進めています。今回のキックオフ集会では,北海道から沖縄まで,全国から当委員会の主旨に賛同した有志が集まりました。当委員会の実行委員長である多田先生も講演なされ,バイオガスによる聖火が実現されれば次の4つのことが達成されることを紹介されました。
① 世界初のバイオガス(再生可能エネルギー)による聖火
② みんなが聖火の炎づくりに参加可能
③ 環境負荷を削減した新しいエコシステム
④ 震災からの復興,希望の炎を点灯
特に印象に残ったのは,子どもたちが持参した“捨てるはずだった生ごみ”からバイオガスが作れること,またバイオガスから炎としてエネルギーを回収できること。体験学習では,使い捨てのペットボトルを使い,生ごみからバイオガスができる様子を学ぶことができ,循環型社会の構築,何よりも食べ物を大事にすることが学べます。また,子どもたちが作ったバイオガスを使って,宮城県石巻市で炎を点灯しています(2017年3月5日@石巻市総合運動公園)。これまで,聖火は見るだけでも感動を生むものでしたが,バイオガスによる聖火が実現すれば,捨てるはずの生ごみから聖火のエネルギー源であるバイオガスを作れ,関わる全ての人が聖火点灯参加することができ,より深く感動すると思います。一人一人が作るバイオガスの量は少ないものですが,全国から集めることで大きな炎となります。生ごみのリサイクルという身近な課題を通して,子どもたちが循環型社会の重要性に気が付くことを大人たちが支え見守ることで,地域を豊かにできると思います。
東北大学多田先生が実行委員長をされている「みんなで聖火の炎をつくろう!」実行委員会に,小岩教授・濱上教授・友野講師も参加しており,東京オリンピックでのバイオメタン聖火実現に向けて協力していきたいと思います。
「バイオメタンで聖火を燃やそう!」:http://newseika.exblog.jp/page/1/