2019年4月18日~5月9日の3回にわたって,技術者倫理の講義が行われました。応用化学セミナーは,理工学部応用化学コースにおける社会人基礎力養成に関する科目です。小岩先生による「技術者倫理を学ぶ意義」,「日本における技術者倫理の軌跡」,「国内外での最新技術者倫理」について講義を行いました。
技術が高度化し分業・分担が加速した社会においては,チームによって1つの仕事を行います。ここで重要なことは個々の倫理観です。社会を築き上げていく学生達は高い倫理観を持つ必要があり,また専門家を育成する高等教育機関である大学では,倫理教育を行うことが求められています。本講義では,武士道と人倫を紹介した後,専門家が職業倫理の必要性を見出すまでの歴史を学びました。また,近代までの具体的な事例を通して技術者倫理の必要性を講演していただき,国内外の会社の倫理規定について学びました。本講義を通して,高い倫理感を持った技術者・研究者になる学生が増えるのではないかと感じています。