理工学部、建築・環境学部教養学会ミニ講演会(理科系学生のための英語講演会)
Capillary Pump: Expertise for Heat Transfer
『キャピラリーポンプ』
講師: 理工学部理工学科、総合機械コース
辻森 淳
理工学部、建築・環境学部教養学会では2019年5月27日(月)に、理工学部理工学科、総合機械コース所属の辻森淳教授を講師とする、英語を主として用いた講演会を実施した。辻森氏は人工衛星に搭載される熱移送システムの研究に従事し、特に毛細管現象に基づく熱移動装置であるキャピラリーポンプの開発に携わってきた。本講演会は同名のタイトルによる3回目の講演となり、第一部の主講演、第二部の英語質疑応答、第三部の日本語による概説および質疑応答という形式で進行した。昨年度、一昨年度の同名タイトルによる講演会においては、地上、宇宙空間を問わず「熱移動装置」の仕組みに関する質問が多く見られたが、今回においては(事前の受講予定者への予備知識の伝達がやや効率的に行われたためか)冷却に用いられる媒体となる液体の化学的な性質、毛細管現象の本質に関する質問、具体的な装置の管理方法など、これまでの同名タイトルの講演内容を前提とした質問が多く問いかけられた。下記は質疑の一部の引用である。更なる詳細は教養学会紀要「科学/人間」に掲載予定。
2019年 5月27日(月)開催
Q. I learned from the text that capillary action is the ability of a liquid to flow in a narrow space without the assistance of external forces like gravity. My question is if it is possible for the liquid to flow in a wide space by capillary action. Also, if it is possible, how wide can the space be?
Q. My question is what exactly the principle is which causes capillary action and why the liquid can flow automatically.
Q. When we put the hose in a puddle while the hose was full of water, the water was drained from the puddle through the hose. Was this due to capillary action?