【専門分野】
機構学/内燃機関
機構学は、通俗的には「からくり」と称されるものの学問であり、また人工動物学である。専門的には、機構学は機械の構造学である。すなわち機械の本質は、いくつかの部品あるいは要素が組み合わさって有機的な運動を行うことから、動く構造物の学問である。本講義は機械の内的分析--すなわち諸要素相互の関連、およびこれらの関連自体の配列と体系--について解説する。
内燃機関は、自動車や船舶、発電機などの原動機として我々の生活に極めて密接な関係を持っている。機械文明文化を築き上げるのに大きな功績を残したが、現在は大気汚染などの影響が注目されている。本講義では、これらの具体的に存在する原動機のうち、主にガソリン機関とディーゼル機関について、その中で秘められた技術と工学がいかに総合されているかを説明する。また、排気ガスの毒性が注目されているディーゼル機関について、排気ガス低減のための燃焼法、排気後処理装置などの研究について紹介する。
資源リサイクルおよびディーゼルエンジンの排気ガス低減を目的として、植物性廃食油やアルコールを用いた燃料のディーゼルエンジンへの適用に関する研究を行いたいと考えている。また、天然ガスや副燃料添加などの様々な燃料の研究や、エンジンの廃熱を有効利用する研究などにも、できる限り着手していきたいと考えている。
楽しい学生時代は意外と短い。良く学び良く遊ぶ。学生のときにしかできない事を、今のうちにやってみてはいかがでしょうか。