「まっすぐに、しなやかに働く」神奈川トヨタの現場と地域へのまなざし
2025年6月、理工学部では、神奈川トヨタ自動車株式会社の地域営業部 新倉様をお招きし、3年生向け特別講演を実施しました。本講演は、同氏の実体験を通じて「働くとは何か」「社会人として成長するとはどういうことか」を学生に届ける貴重な機会となりました。
■「整備士から営業へ、そして管理職へ」──異なるキャリアを貫いた一本の芯
講演者は、整備士としてキャリアをスタート。その後、自ら志願して営業職へと異動。整備の専門知識を強みにお客様との信頼関係を築き、現在は地域営業部の室長として管理職を務めています。「目標を持って、自分で決断して行動した時、たとえ失敗しても必ず次に生かせる」という信念のもと、技術職から営業、さらには地域活動に至るまで、多様な役割を通じて“まっすぐに、しなやかに”キャリアを紡いできた歩みが語られました。
■青年会議所で得た「人とのつながり」
講演では、営業職時代に参加した「川崎青年会議所」での経験についても語られました。企業の垣根を超えた人々との出会いを通じて、自社の枠を越えて地域と向き合う意識が芽生え、現在の「地域営業部」発足の原動力になったとのことです。「自分だけで完結しない仕事、人との出会いが自分を成長させてくれた」と語る姿に、学生たちは社会人としての人間的な成長のヒントを見出していたようでした。
■講演後は、実車を用いたショックアブソーバーの分解実習!
講演の後半では、屋外にて実際の車両を使い、「ショックアブソーバー(サスペンション)」の取り外し実習が行われました。整備士としての豊富な経験を持つ講師が直接指導し、学生たちはプロ仕様の工具を手に、普段触れることのない自動車の構造に興味津々の様子でした。
■おわりに
本講演は、専門知識やスキルだけでなく、「人との出会い」や「信念を持って行動すること」の大切さを、等身大の言葉で伝えてくれる貴重な時間となりました。
理工学部では今後も、実社会で活躍する方々を招いた講演や体験型プログラムを通じて、学生の「学び」と「気づき」を支援してまいります。