理工学部 学部長
教授 辻森 淳
夢に大小はありません。途中で変わっても構いません。夢を追いかけ、実現するための努力をすること自体が素晴らしいのです。険しい道の先にある達成感は何物にも代えがたいものです。現在、グローバル化が進み、また、科学技術の分野では、新エネルギー、航空・宇宙、バイオ・再生医療、新素材・ナノテクノロジー、情報・通信・AIなど革新的な技術が日々生み出されています。一方で,さまざまな課題も浮き彫りになっています。例えば,新たな感染症の拡大、巨大化している自然災害、深刻になっている少子・高齢化や環境・エネルギー問題などです。科学技術ではその利用に際し倫理的な問題も切り離すことはできません。
理工学部では、学びの希望により9コースのいずれかを選択し、それぞれのコースにおいて理工学の基礎・教養の基盤の上に、専門分野の学習により応用力のある知識や技術を習得し、さらに最新研究課題への取り組みを通して、創造力や問題解決能力を身につけることにより、人間性豊かな科学者や技術者となることを目指します。
大学生活では、まず、学生と呼ばれる自覚を持って自ら学ぶ人である「学生」に相応しい行動を期待します。大学4年間は短く学びに費やすことのできる時間は限られています。有効に時間を使って専門知識はもちろん、より高い視座から見渡し、幅広い素養を身につけることが大切です。また、視点を変えれば、大学4年間は高等学校の3年間より長い期間ですから努力次第では人生の中で最も差が付きやすい時期と言っても過言ではありません。多くの人と出会いがあり、生涯の友やライバルを得る絶好の機会です。時には協調し、時には切磋琢磨し、自らを高めていく中で、夢を見つけ、実現する努力をする。素晴らしいことではありませんか。夢の実現のために是非一緒に頑張りましょう。