【専門分野】
エレクトロニクス実装工学/薄膜工学
いかなる分野であっても、調べたいものがどんな元素から構成されているか、また、どんな構造をしているか認識する必要がある。この作業が分析である。古来から多くの研究者により、未知の物質を調べる時に、構成元素の割合の分析(組成分析)と構造解析が行われてきた。分析化学の基礎を教授するとともに、最新の分析法について紹介する。
物理や化学といった単語は高校生までに聞き慣れているが、実装という言葉は聞いた事の無い学生が多い。しかし、皆さんが使っている携帯電話などが小型化、高性能化されているのは、この実装技術が寄与している。実装の概念やプリント基板の作製方法などを教授するとともに、最新の実装技術を紹介する。
エレクトロニクス分野を支える表面処理技術や実装技術を中心に研究している。エレクトロニクス分野では、小型化高性能化が急速に進んでおり、その要求を満たすために半導体の高密度化とともに、そのLSIを実装する技術やプリント配線板も高密度化しなくてはならない。その高密度化、高性能化のための新技術の開発を行っている。手法としては、本学の強みであるめっき法を中心に用いている。電気を流して薄膜を形成する電気めっきと電気を流さない無電解めっきの両方を研究している。
近年、産学連携が注目され多くの試みがなされている。本学においては、表面工学の分野で古くから産学連携が行われている。学問的な追求も大学の使命であるが、産業界に貢献する実学の研究も重要であり、バランスをとって進めていきたい。