2013年10月18日,中外製薬(株)のコーディネートにより鎌倉第一中学校で防災教室が開催され,土木工学を学ぶ社会環境システム学科の学生がその一部を担当しました.
地震に伴い家屋などに大きな被害が出たり,津波の危険性があるとき,避難所で過ごすことを避けては通れません.今回の防災教室は避難所での生活の一部を体験しようというものです.3.11で震災と避難所生活を体験された方の講演,災害発生時の心構えについての講演,避難所での衣・食・住・トイレといった日常生活に欠かせないことについての体験という内容で行われました.
われわれは,災害時のトイレ,避難所での段ボールによる間仕切り作りという二つの体験コーナーを担当しました.
上下水道が使えなくなった際,トイレの使用は切実な問題です.マンホールに直接乗せるの和式タイプのトイレ,紙で組み立てて座るタイプのトイレに中学生に実際に使ってもらい,実際このような状況でできるかどうかを考えてもらいました.
避難所体験では,段ボールにより間仕切りを作り,固定するための工夫,段ボールの高さによる感じ方の違いなどを体験してもらいました.
鎌倉第一中学校は海岸から近いのですが段丘上にあり,地震が発生した時や津波の危険性があるときに避難所となる場所です.今回の体験が中学生たちのいざというときの気持ちの備えになることを期待します.
また,今回のように仮の避難所を設営し体験するという企画は,われわれも初めての経験でした.われわれの大学が避難所になったとき,実際にどのように設営運営していくのかということをあらかじめ考えておかなければいけないという感想が参加メンバーの中からあがり,中学生に対して説明し体験させるだけではなく,われわれも意識しておかなければいけないということを共有することができたと思います.
今回の活動につきましては, 大学のページ および タウンニュースのページ でも紹介されています.そちらもあわせてご覧ください.