2013年10月26日(土)に日本大学船橋キャンパスにおいて「第8回ソイルストラクチャーコンテスト−地盤工学会関東支部10周年記念大会−」が開催され,地盤防災工学研究室チームが見事に総合優勝しました.
ソイルストラクチャーコンテストは,2006年から地盤工学会関東支部が開催しているものであり,日頃から培っている土質力学の専門知識を活かしてさまざまな形状の構造物を土試料で作製し,その強度や設計方針などを競うイベントです.今年度はソイルブリッジ(土で締め固めて作る梁)を題材として行われ,研究室に配属されて間もない3年生3名と大学院生1名で参加しました.
用意された試料は関東圏にある8種類の土で,その中から最低3種類,各試料500g以上,全試料量4kg以内という条件で配合を行います.締固めの道具は用意された木製の丸棒と木づちのみで行います.また,補強材としてタコ糸が配布されました.2時間以内でソイルブリッジを作製します.審査は,耐荷重,ソイルブリッジ値(耐荷重/ソイルブリッジの高さ),プレゼンテーション(コンセプト,配合など)の3部門で行われましたが,耐荷重とソイルブリッジ値の2部門で1位を獲得し,見事に総合優勝に輝きました.とくに耐荷重は,145.2Nと2位チームの 70.6Nを大きく引き離し,昨年の優勝チームの耐荷重を2倍以上上回る結果となりました.
大会後の懇親会では,審査委員の先生方から「なぜこんな強いものができたんだ」「これはまた新しい研究にもつながるのではないか」「土木は経験工学というが,無経験工学でもあるのかもしれない」など,初参加の学生がとまどうくらい,質問やことばが飛び交い,貴重な思い出となったことと思います.
ソイルブリッジ作製中. | コンセプトは「強く,厚く,がむしゃらに」 |
緊張の載荷 | 耐荷重の測定結果 |
満足な結果です. | 総合優勝おめでとう!! |