コースの特徴
生命科学コースでは、微生物学、細胞生物学、分子生物学、有機化学、食品科学、生態学などの、生命科学のさまざまな分野を広く学習、および研究できるのが特徴です。理工学という枠にはとらわれず、多様な学部出身の教員が熱い授業を展開しています。講義に加えて、多彩な材料と、遺伝子解析装置、各種の顕微鏡、質量分析機などの最新の装置を使った実験科目が充実しており、バイオ技術者としての実践能力を身につけることができます。卒業研究の内容も多岐にわたります。細菌が持つ免疫活性化物質や有害物質分解酵素の利用、遺伝子組換え技術による植物の紫外線、高温などへの耐性遺伝子の解析、認知症などの治療薬の有機化学的手法による開発と改良、動物細胞に対する食品添加物の影響の解析、カビや酵母の分類学と食品衛生への応用、海洋性微細藻類を利用したバイオ燃料開発、動物の味覚に関する遺伝子レベルでの比較解析などを、教員と共に研究します。さらに、他学系の教員とも連携を深め、ますます生命科学の総合的学習を充実させていきます。より詳しく知りたい方は上のリンクをクリックしてください。コース独自のホームページがご覧になれます。
就職・企業との連動
生命科学コースでは、食品、医療、製薬関連メーカーへの就職を希望する学生が多く、これをサポートするための、様々な取り組みが行われています。就職への実践力を身につけるという観点から、実験科目には、企業の品質管理部門などで使用される分析装置を取り入れる工夫をしています。本コースでは、応用化学コースと学習科目の相互乗り入れをしているため、化学に強いバイオ技術者を養成することができ、これが強みの一つとなっています。英語力についても、専門科目に組み込まれた英語学習と、研究室ごとの英語ゼミによって鍛えられます。また、日本バイオ技術教育学会主催の「バイオ技術者認定試験」の受験を奨励することで、実践力の養成を目指しています。一方で、生命科学分野で活躍するためには応用力も必要とされます。生命科学は発展しつつある新しい学問であり、将来、大学で学習した知識が使い物にならなくなる可能性があります。従って、新しい知識や技術に対応できるだけの応用力を身につけておく必要があります。このため、生命科学コースでは、講義、実験科目、卒業研究を通して、少人数教育と学生、教員間の双方向コミュニケーションを重視し、応用力の養成を目指しています。
■ 進路
食品関連会社、医療関連会社、製薬会社の品質管理部門、生産部門、研究部門などでの活躍が見込まれます。中学、高校の理科教員や公務員を目指す学生も多く見られます。また、より専門性の強い職種を目指すための、大学院への進学も増加しています。
教員紹介(名前をクリックすると詳細情報が見られます)