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[応用化学]応用化学セミナー;特許の重要性と企業における研究開発活動

 2018年6月7日(木),応用化学セミナーにおいて,「特許の重要性と企業における研究開発活動」に関する講義が行われました。応用化学セミナーは,本学における社会人基礎力養成に関する科目です。今回は,日本パーカライジング株式会社で弁理士であられる加藤晃先生です。
 始めるにあたり,“大学を卒業してからの50年間使える話をします。”とお話され,実際に“特許を取得するまでの”具体的な授業をしていただきました。導入として,「発明」と「発見」の違いを分かりやすい例を通して,学生は非常に興味深く聴講していました。また,「発明の大小」についても学生に対して質問するアクティブラーニングを実施していただき,発明の大小が効果の大小であることを理解できました。
 具体的な事例として,ハエタタキや六角エンピツという身近なものを用いて,機能美や技術的思想について解説され,特許に関する抽象的用語の定義,特許を取得するまでのロジック,競合する会社の特許を防ぐ方法を詳細かつ分かりやすくご講演いただきました。さらに,従来発明と新規発明の違いを通して,日常生活における不便なこと(必要は発明の母)が特許となりうる話は,学生の生活にとっても非常に興味深い話だったと思います。
 これまでの講演でも共通することは,高度化した技術のため,ひとりではなく共同で仕事をすることが当たり前の時代になりました。また,AIをはじめとするテクノロジーの進化により生活はさらに豊かになるものと思います。一方で,AIには人間の不便さという概念はわからず,発明はまだまだ人が携わる仕事であることを感じました。最後に,是非自ら特許を書くことも大事だと講演なされました。


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