理工学部、建築・環境学部教養学会ミニ講演会(理科系学生のための英語講演会)
War of Currents:DC vs AC, T. Edison vs. N. Tesla, or GE vs. WEC
『電流戦争』
講師: 理工学部理工学科
植原 弘明
理工学部、建築・環境学部教養学会では2019年7月18日(月)に、高電圧工学の研究者理工学部理工学科、植原弘明教授を講師とする英語講演会を実施した。同名のタイトルによる5回目の開催であった。第一部では以下の項目に沿って説明がなされ、電流戦争から現代に至る送電の歴史と現状が二つの電流の性質の説明に基づいて紹介された。
1)直流電流と交流電流の性質の違いと日本における交流送電の優位性
2)二つの電流の電力利用上の長所と欠点
3)日本の交流送電に用いられる二つの異なった周波数が存在する事実とその理由
4)ヨーロッパにおける高電圧直流送電の優位性
5)高電圧直流送電の国際市場占有率
6)電気ケーブルの国際市場占有率
7)交流システムの高電圧直流送電の長所
8)高電圧直流送電の長所
9)高電圧直流送電に用いられるケーブル
10)トマス・エディソンと直流送電システム
11)直流電流を用いた製品
12)ニコラ・テスラと交流送電システム
13)交流電流を用いた製品
14)General Electric社とWestinghouse社
15)電流戦争から現在に至る送電システムの動向
第二部では質疑応答が行われた。以下は一部。
Q. As I learned about “War of Currents,” my impression of Edison changed a lot. What kind of person do you think he was?
A. I think he was a businessman, not a scholar.
Q: If we had only one of the two electric currents, i.e., DC and AC available for our modern life, what would it have looked like?
A: As long as we had either of them, there would be no problem. However, the life without electricity will go back to the Edo era.
本講演会の詳細は2020年3月発行、紀要「科学/人間」に掲載予定。