【専門分野】
情報通信工学/高度交通システム
情報機器の構造や、制御システムを理解する上で、電気・電子回路の学習が必要となる。本講義では、電気回路の基礎を講義と演習・実習により習得する。
自動車を中心とした道路交通などの交通システムは現代生活において必要不可欠な社会基盤です。”より安全”、”より快適”、”より環境に優しい”交通システムの構築を目指して日本をはじめ世界中で研究・開発が行われているのがITS(Intelligent Transport Systems:高度交通システム)です。
ITSは「最先端の情報通信技術を用いて人と道路と車両とを一体のシステムとして構築することにより、ナビゲーションシステムの高度化、有料道路等の自動料金収受システムの確立、安全運転の支援、交通管理の最適化、道路管理の効率化等を図るものである」と日本においては定義されております。ITSの実現のためには「最先端の情報通信技術」が欠かすことができない技術となっています。
本講義では、ITSを概観した後、ITSに必要な「最先端の情報通信技術」のうち、情報ネット・メディア工学に関連する「ITS通信技術」と「ITSセンサ技術(ITS画像処理技術を含む)」を中心に講義し、社会生活、社会システムと情報ネット・メディア工学のつながりについて考えていきます。
最先端の情報通信技術を利用して、人と環境に優しい交通システムを目指すITS(高度交通システム)。ITS社会実現のためには、様々なテクノロジィの開発が必要です。白線検知のためにの画像認識技術、ネットワークと車両が通信するための無線通信技術、センサから集まった情報を解析する情報処理技術、車両をコントロールする制御技術、などがあります。
水井研究室では、スマホやGPSで採用されているスペクトル拡散方式を用いた車車間通信、車載用レーダに関する新しい研究を中心にITSの研究を行っています。ゴールは自動運転。運転席のスイッチ一つで安全に目的地まで行ける自動車、夢の自動車の実現を目指しています。
人間は「もっと楽をして生きていきたい」という欲求が常にあります。だから誰もが「もっと楽に」「もっと便利に」と新製品や新技術に魅力を感じるのでしょう。「工学を学ぶ」とは、夢を持って、知恵を絞って、失敗を重ねて、あれやこれやと悩んで創り出された「多くの人々がもっと楽に、もっと便利に生活できるための技術」を学ぶことにあります。
さぁ、「あなたの夢・みんなの夢」を実現するために、一緒に悩んで、苦しんで、そして楽しんでマルチメディアとネットワークの情報ネット・メディア工学を学びましょう。