生化学I、II
アミノ酸や糖などの生体成分の化学構造と性質を学んだ後、DNAの構造、遺伝子からタンパク質が合成される仕組み、糖が分解されてエネルギーが作られる仕組み、光合成のしくみなどを化学的な観点から学習していきます。生化学Iに引き続き、酵素反応の性質や脂肪酸、アミノ酸の代謝などの生化学の基礎を学ぶとともに、タンパク質やDNAに関する実験方法についても学習します。
微生物工学
産業や私たちの生活に微生物を役立てる技術について、順次紹介していきます。前半部分は、日本が世界に誇るアミノ酸発酵などの発酵産業について紹介し、続いて細菌の成分と免疫の関係、ワクチン、抗生物質などの微生物と医薬品の関係にも触れます。後半では、微生物を用いた排水処理などの環境浄化について説明します。
生化学・有機化学実験~生化学分野~
春学期(I)の生化学実験ではPCRで酵素の遺伝子を増幅し、クローニングを行い、さらにその遺伝子の塩基配列を、DNAシークエンサーを用いて確認します。秋学期(II)の生化学実験ではクローニングした酵素を使って、酵素反応や電気泳動の方法を学んだ後、脂肪酸やユビキノンなどの脂質について、各種の分析機器を用いて分析します。I、IIを通して、卒業研究に必要とされる生化学の様々な手法を学びます。
主な研究分野
細菌を使った研究が主ですが、その中でも細菌由来の糖脂質の性質を調べ、その構造と免疫活性との関係を解明する研究に力を注いでいます。もう1つの柱は、細菌やその酵素を使った有害物質の分解、除去の研究で、どちらも大学外の研究者との共同研究を展開しています。
ひとこと
自分の意志で勉強できること、これが大学生活の最大のメリットです。常に積極的に学習に取り組んでください。私たちも、学生の皆さんの夢をかなえるため、全力でサポートします。