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[理工学部、建築・環境学部教養学会第34回ミニ講演会](理科系学生のための公開英語講演会)How Do Humans Communicate with Speech Sounds?: Mechanism of Human Voice Production

           理工学部、建築・環境学部教養学会ミニ講演会(理科系学生のための英語講演会)
              How Do Humans Communicate with Speech Sounds?:
                 Mechanism of Human Voice Production

                                       講師:常葉大学外国語学部英米語学科
                                                本沢 彩


 理工学部、建築・環境学部教養学会では、10月28日に常葉大学専任講師で関東学院大学文学博士、本沢彩氏を講師として過去2年度に引き続き同名のタイトルによる3回目の英語講演会を開催した。英語音声学、英語音声教育を専門分野とする講師の立場から、人間がどのように言語音声を発するのかというテーマについて調音音声学の観点から、声道を楽器のように見なす音響音声学の基本的な言語音声の生成の分析、声帯の振動のサイクル、口と鼻のプロセスにおける軟口蓋の機能の仕方などについて説明が行われた。
 より具体的には講義はまず「言語音と見做されるものは何か」という定義の導入に始まり、言語音声の生成における4段階のプロセスの説明(①呼吸器系で起こる気流プロセス、②喉頭で生じる発声プロセス、③口と鼻のプロセス、④調音プロセス)が行われ、最後に1960年代にスエ―デンの科学者でありエンジニアであるGunnar Fantにより提唱された共鳴に基づく理論である「線形音源フィルタ理論」の紹介が行われた。より具体的な詳細の報告は2020年3月発行予定の学内紀要「科学/人間」に譲る。
 最後に下記に一部引用する多くの質問が行われ、すべてに講師はすべてに答えた。英語科目の担当者としては日英語の音の種類と仕組みの違いについて特に詳細な説明が行い、学習者においては最初に両言語のメカニズムを理解することによってスピーキング、リスニングの向上への方策が立てられることが強調された。

Q. Do animals also have vocal cords? If they do, can they speak?
Q. What is the most critical difference between the speech production of vowels and that of consonants?
Q. Are there any organs that humans use to produce speech sounds other than the usual vocal organs such as a vocal cavity, a nasal cavity, lips or teeth?


(ケント,レイ・D &リード,チャールズ(2006)『音声の音響分析』荒井隆行,菅原勉[監訳].5版.海文堂.P.19)

2019年 10月28日(月)開催)

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