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研究紹介


■ kinectを用いた人物顔の3D表示

平野 晃昭 研究室

 

 kinectは、XBOX360用のコントローラーで人物の体の動きを読み取って、それをゲームに伝えるセンサー機器です。kinectから照射した赤外線パターンを読み取って、それを基に深度(kinectから対象物体までの距離)を測定したデータを用いています。従来、この深度を用いた研究は、大型で高価な専用機器を用いなければ行えませんでした。しかしながら、kinectによって、安価で比較的容易に深度データを利用することが可能となりました。
 

 この研究は、kinectをコンピュータに接続して、プログラムを作成して深度データを読み取って利用します。測定したデータを基に、深度画像を作成して、画像中の人物の深度情報を処理します。人物の顔表面を画素単位で深度情報を読み取り、3D空間内に配置します。3D表示した顔表面は、鼻や口の凸凹した起伏状態が確認できます。また、3D情報として保存できるので、回転することで別の角度から顔表面を見ることが可能となります。
 

(情報コース)オススメ研究_画像2
 

 3D空間内のデータに、カメラで撮影したカラー画像を貼り付けて、より立体的に人物顔を表現することが可能です。これも、回転させることで真下から見るなど、通常だと見れない角度から確認することが可能となります。
 

(情報コース)オススメ研究_画像1
 

 しかしながら、まだ完全に読み取ることが困難で、データ表面に欠損した穴が所々に存在しています。また、kinectセンサーの死角となっていて読み取れない箇所(kinect正面に対して垂直になっている面)は、回転させたデータから欠損したものとして確認できます。今後は、別角度から測定したデータを利用し、読み取れない箇所のデータを補完して表示する処理の研究が必要となっています。

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